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英検・独検・仏検・伊検・中検の合格率を比較してみよう(西検も仲間に入れたかったのだが、西検は合格率が公表されていないので、比較すること自体が不可能なのである)。 

合格率の低い順にランキングすると次のようになる。(単位は%、小数点第2位まで記載されていた場合は小数点第2位を四捨五入してある) 

1 中検1級 4.5
2 独検1級 10.1
3 英検1級 10.2
4 仏検1級 10.9
5 伊検1級 14.1
6 英検準1級 15.2
7 伊検2級 18.9
8 中検準1級 21.7
9 仏検準1級 22
10 英検2級 26.7
11 仏検2級 28.3
12 独検準1級 30.2
13 伊検準2級 33
14 伊検3級 34.2
15 中検2級 34.3
16 英検準2級 35.8
17 独検2級 36
18 中検3級 38.9
19 伊検4級 41.1
20 伊検5級 44.9
21 仏検3級 50.3
22 仏検準2級 52.7
23 英検3級 52.8
24 中検4級 52.9
25 独検3級 54.9
26 独検4級 57.8
27 中検準4級 63.7
28 英検4級 70.5
29 仏検4級 78
30 英検5級 81.3
31 仏検5級 89
32 独検5級 94.3

 (ちなみにデータは現在入手できるもので一番新しいものを利用している。ただし英検の最新データは見当たらなかったので、やむなく2013年春のものを利用している)

1位はぶっちぎりで中検1級だ。なんと合格率4.5%だ。これはすごい。「中検1級は中国人が受けてもボロボロ落とされる」という噂を聞いたことがあるし、中国人のネイティブスピーカーと間違われるくらい達者なある日本人が「日本人にとっては中検準1級が事実上の最終目標だ」と述べていたので、この5つの言語の「1級」の中で最も難しいのは中検1級といってもいいのかもしれない。
 

2位は独検1級の合格率10.1%だ。僅差で英検1級の10.2%、仏検1級の10.9%と続く。ただし、合格率は受験回によって多少の変動があるので、事実上この3つが「同率2位」といっていいだろう。
 
5位は伊検の14.1%だ。独検1級、英検1級、仏検1級より少しだけ合格率は高いが、さほど差があるわけでもない。しかも、伊検2級の合格率は18.9%、伊検準2級の合格率は33%、伊検3級の合格率は34.2%とそれぞれ合格率は低く、伊検1級を受ける人は、そのほとんどが伊検3級も準2級も2級も突破してきた人だろうから、そうした難関を突破した人たちが受けてその14.1%しか1級に通らないのであるから、英検1級、独検1級、仏検1級と同等といってもいいだろう。
 
驚くのは5位の英検準1級の合格率が15.2%と低いことだ。TOEICで800点を超える人でも英検2級しかもっていない人をけっこう見かけるが、最近の準1級はそんなに難しくなったのだろうか。15.2%という低い数字がその難易度を物語っているように思える。
 
注目してほしいのは、20位の伊検5級である。伊検の中でもっとも低い級なのだが、なんと合格率が5割を切っているのである。伊検5級を初めて受ける人はこの事実に注目してほしい。英検5級も仏検5級も独検5級もすべて合格率は80%を超えている。独検5級にいたっては合格率94.3%という目玉が飛び出るほどの高合格率だ。英検5級、仏検5級、独検5級と同じ感覚で伊検5級を受けたら驚愕するに違いない。同じ「5級」でもびっくりするくらい難易度に差があるからだ。合格率だけで比較すれば、驚くなかれ、伊検5級は仏検準2級よりも合格率が低いのである。
 
最下位は独検5級の94.3%だ。私はこの事実を初めて目の当たりにしたとき、「英検5級よりも易しい検定が存在するのか!」と驚いた。しかし、英語は日本国民の99%以上が学ぶし、学校などで半強制的に受けさせられる生徒もいるだろうから合格率が低くなりがちなのに対し、ドイツ語は英語と比べれば非常に限られた人しか学ばないし、独検を受ける人のほとんどは自分の意思で受けているだろうから合格率が高めに出てもおかしくない。つまり、合格率が独検5級のほうが高いということだけでは独検5級のほうが易しいとは言い切れないのである。しかし、それにしても94.5%とはすごい高合格率だ。こういう合格しやすい級を設定してくれれば、新しい言語を学ぶときの「入口」としては、いいモチベーションになると思う。
 
(注:情報には注意を払っていますが、その正しさを保証するものではありません)