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中国語は電子辞書がいいのか、紙の辞書がいいのか

 IT時代が到来した今、ありがたいことに、さまざまな外国語の電子辞書が登場しています。そこで、ここでは中国語学習者にとって電子辞書がいいのか、従来の紙の辞書がいいのかを考察してみたいと思います。

 まず引き方を比べてみましょう。

 紙の辞書の場合、(1)ピンインで引くか、(2)部首の画数から目的の漢字を探す、という2つの方法があります。

 しかし初心者の場合、ピンインで引こうと思っても、ピンインそのものが分かりません。したがって、上記(2)の方法しかありません。

 ところが部首の画数から目的の漢字を探そうとしても、そもそも簡体字の部首が分からない場合もありますし、分かってもその画数が正しく数えられない場合があります。

 電子辞書がない時代であれば、それでも紙の辞書を引くしかありませんでしたが、これは非常に手間がかかりますので、これが嫌で中国語の学習を途中であきらめてしまったという人も少なくないのではないでしょうか。

chinesedictionary ところが今や中国語の電子辞書が入手できる時代です。他の言語においても電子辞書は大いに手間が省けますが、こと中国語においては、手書き認識機能が使えるので初心者にとってはこれほどありがいものはないでしょう。

 お目当ての漢字の部首が分からなくても、総画数が分からなくても、文字を手書きするだけで、お目当ての漢字の意味をすぐさま出してくれるのです。これこそ電子辞書の真骨頂といっていいでしょう。

 また、初心者にとってありがたいことに、電子辞書では、引いた漢字の発音も聞くことができる機能がついているのもあります。これもまた紙の辞書にはまねできないことです。

 さらに電子辞書には逆引き機能がついているのもあります。これは、単語の最後にある特定の文字がつくものをいっぺんに調べたいときに使えます。

 たとえば、「菜」が最後につく単語を調べたいときに使えば、「大白菜」(ハクサイ)、「油菜」(アブラナ)、「芹菜」(中国セロリ)、「生菜」(レタス)など、たくさんの単語がいっきに出てきます。

 以上の点から、まだピンインが定着していない初心者で、かつ、辞書をひくのが面倒だと思う人には、電子辞書をお勧めしたいところです。

 ただし、ピンインの理解が不十分なときに電子辞書を引くと正しいピンインが定着しずらいといって、紙の辞書を勧める人もいます。その人の意見では、紙の辞書を何度も引いているうちに、近くにある項目も覚えられるようになるので周辺知識がつくのがいいとのこと。

 筆者は英語をはじめとしたヨーロッパの言語も電子辞書を重点的に利用していたこともあり、紙の辞書を引くこと自体に負担を感じるようになっていることもあってか、こと中国語のような、最終目的の単語に到達するまでに何段階かのステップを踏まなければならない言語を紙の辞書で引くのは大変な負担を感じるので電子辞書を愛用しています。

 究極的には個人の好みということになるでしょう。メリットとデメリットを勘案し、自分にぴったりあった辞書を見つけるのが一番といえるでしょう。