ソフィア・外国語研究協会

ソフィア・外国語研究協会は、
ボキャブラリーに特化した
語学検定試験を提供しています。
トップページサイトマップ お問い合わせ

出版社への売り込み方

 出版翻訳家になりたい人のために、筆者の経験から、出版社への売り込み方をお教えしましょう。

 まず肝に銘じてほしいことは、出版翻訳家を公募している出版社など無いということです。ですから出版翻訳家になりたい人は自ら出版社に売り込むしか方法はないと思っておいたほうがいいでしょう。出版翻訳家になりたいと何年も思い続けても、いつまで経っても誰も何もしてくれません。自ら動くしかないのです。

 では、どのようにして出版社に売り込めばいいでしょうか。

 売り込むものは2種類あります。1つは自分自身、そしてもう1つは翻訳したい本。前者の場合は、翻訳したい本はとりあえず見つかっていないけれど、出版社からの依頼があればいつでも応じることができるという意味での売り込みになり、後者の場合は、すでに翻訳をしたい本が見つかっており、その本を出版したいという意味での売り込みとなります。

 まず自分自身を売り込む方法からお話ししましょう。

  • コネが使える人はコネを使うといいでしょう。例えば、大学のゼミの先生が翻訳書を出していたら、推薦状を書いてもらうように相談してみるのもいいでしょう。あるいは、知り合いに出版翻訳家がいれば、その人に紹介してもらうというのも一つの手です。コネを使えば、それで即採用というわけではありませんが、多少なりとも採用される可能性は高くなるかもしれません。
  • コネがない人は自分でコネを作りましょう。といっても、なにも難しく考える必要はありません。自分が読んで感銘を受けた訳書があれば、その出版社の編集担当者に手紙を書いておくればいいのです。担当編集者は訳書の「あとがき」などに紹介されていることがありますので、その人あてに手紙を送るのも一つの手です。過去に自分が訳したものがあれば、参考として同封しておくといいでしょう。

  著者も若かりし頃は、よく出版社に手紙を送ったり、売り込みの電話をかけたものです。まだ一度もお付き合いのない出版社にコンタクトをとっても、相手にされない可能性もありますが、採用される可能性はゼロではありません。あまり執拗に売り込むのはご法度ですが、節度を保ちながら売り込むのであれば、出版社としても悪い気はしないと思います。

 次に、すでに翻訳したい本が見つかっている場合の売り込み方をお教えしましょう。

  • まずはその本の訳書がすでに出ていないか確認しましょう。訳書がすでに出ていれば、自分が売り込んだとしても、翻訳書として出せる可能性はほぼゼロです。訳書が出ていないようであれば、次に企画書を書いて出版社の編集部に送り、反応を見ましょう。企画書のフォーマットは特に決まっていません。A4サイズで数ページほど概要が分かるような企画書であればいいでしょう。出版社から反応があれば、脈があると考えていいでしょう。

 一度も翻訳書を出したことがない人が初めて翻訳書を出版するときが一番大変です。しかし、一度、出版にこぎつけると、2冊目、3冊目は驚くほどスムーズに事が運びます。一冊目がそこそこ売れれば、なおさら2冊目、3冊目は簡単です。自分から売り込まなくても、出版社のほうから依頼が来るようになるかもしれません。

 以上、著者の体験をベースに出版社への売り込み方について述べてみました。