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英検・独検・仏検・伊検・西検・露検・中検・ハン検比較(リスニング比重)

英検・独検・仏検・伊検・西検・中検・ハン検・露検の1次試験におけるリスニングの比重は、それぞれの検定・等級でまちまちだ。 

リスニングの比重の高いものからランキングしてみると次のようになる。ちなみに、仏検は準2級以上からディクテという特殊な試験があるが、ディクテもリスニングの一種として「リスニング」に含めた。また、リスニングの比重が同じであっても、リスニングだけの合格基準点があるほうが、無いほうよりも合格は難しくなるので、ランキング上位とした。また独検は公式サイトを見たが、配点が見当たらなかったので過去問題集に掲載されている1級・準1級・2級のものだけを含めた(単位は%、少数第一位を四捨五入した)。

    満点 リスニング 割合(%)
1 中検1級1次 200 100 50
1 中検2級 200 100 50
1 中検3級 200 100 50
1 中検4級 200 100 50
1 中検準1級1次 200 100 50
6 中検準4級 50 50 50
6 英検5級 50 25 50
8 英検4級 65 30 46
9 伊検4級 62 26 42
10 ハン検1級 100 40 40
10 ハン検2級 100 40 40
10 ハン検3級 100 40 40
10 ハン検4級 100 40 40
10 ハン検5級 100 40 40
10 ハン検準2級 100 40 40
16 仏検5級 100 40 40
17 英検3級 76 30 39
18 伊検5級 56 20 36
19 英検2級1次 84 30 36
19 英検準2級1次 83 30 36
21 英検準1級 86 29 34
21 仏検4級 100 34 34
23 伊検3級 85 28 33
24 仏検1級1次 150 50 33
24 仏検準1級1次 120 40 33
26 仏検2級1次 100 32 32
27 仏検3級 100 30 30
27 仏検準2級1次 100 30 30
29 伊検2級1次 77 22 29
30 伊検1級1次 79 22 28
30 伊検準2級 79 22 28
32 英検1級1次 100 27 27
33 独検2級 139 32 23
34 独検準1級     21
34 独検1級     21
36 露検2級 300 50 17
36 露検3級 300 50 17
38 露検1級 400 50 13
39 西検1級1次     0
39 西検2級1次     0
39 西検3級1次     0
39 西検6級     0
39 露検4級 250 0 0

リスニングの比重の第1位は中検であった。中検はすべての級でリスニングは50%の比重を占めている。漢字を知っている日本人にとってリーディングは上達しやすいが、ネックとなるのがリスニングだ。それが50%をしめ、しかもリスニングだけの合格基準点があるのだから、簡単にはいかない。しかし50%とは重い。ただし中検準4級はリスニングの比重は50%だが、リスニングだけの合格基準点は無いのでランキング6位とした。 

ランキング10位のハン検(ハングル語検定)は1級から5級のすべての級で満点が100点、そのうちリスニングが40点とリスニングの比重が40%となっている。他の検定と比べ実にスッキリしている。ハングル語の文字の読み方に関しては「1時間で読める」式の本が出ているが(かくいう私も買って本当に1時間程度で読めるようになったが)、さすがにリスニングが40%だと5級すら手が出ない。リスニングの比重だけで試験が難しいとは言い切れないが、40%の負担はけっして小さくはない。 

英検は34~39%のものが多い。英検は中検やハン検と異なり、等級によってリスニングの比重が細かく変わるのが特徴だ。比重が一番高いのが英検5級の50%、一番低いのが英検1級の27%だ。 

英検に比べてやや低いのが仏検伊検だ。等級によって僅かな差はあるが、28%~34%のものが多い。留学経験のあるような人であれば、もっとリスニングの比重が高くてもかまわないかもしれないが、日本国内だけで学習するものにとってはこれくらいの比重だとやや受けやすいと言えるだろう。 

露検のリスニングの比重はさらに低い。1級は13%、2級・3級は17%、そして4級にはリスニングは課されない。 

西検の場合は、6級にはリスニングがまったく無く、3級以上になると二次試験で会話能力とともにリスニング力も審査されることになるので一次試験ではリスニングは課されない。リスニングは苦手だという向きには、西検3級1次、西検2級1次、西検1級1次は受けやすいことは受けやすい。 

面白いことに西検4級と5級には1次試験にリスニングが課されるのだが、私の経験から言っても、またネット上の噂から言っても、録音された音声を使ってのリスニングではなく、スペイン語のネイティブがスペイン語のリスニング問題を生で読み上げるのである。「今日は暑いですね~」みたいな、試験とは直接関係ないことを一言二言スペイン語でしゃべってから、「さあ、じゃあ始めますよ」と宣言してからリスニングが始まるところが、なんだか学校の期末試験のような風情がある。解答用紙も問題と解答欄が合体した1枚の用紙であり、マークシートはなく、すべて手書きであることも期末試験を彷彿させる。「リスニングが苦手」という向きには、リスニングの一切無い西検6級がありとあらゆる語学検定の中でももっとも受けやすい検定と言っていいだろう。

以上、ひとくちに「〇検」と言っても、中検のようにリスニングの比重が50%の検定もあれば、西検6級や露検4級のように0%のものもある。その間を見ても、40%のものもあれば、30%台、20%台、10%台と様々だ。

私の個人的な意見(あくまで個人的な意見であり、私の意見が最も優れているとも思っていないが)としては、リスニングの比重は30%をやや切るくらいが一番理想的なものかなと思っている。そういう観点でいえば、伊検準2級1次(28%)、1級1次(28%)、準2級(28%)、英検1級1次(27%)あたりがリスニングの黄金比率のように感じているのである。比重が低すぎるとリスニング力を鍛えようというモチベーションが働きにくくなるし、かといって高すぎると日本国内だけで学んでいる者には負担になるので、30%をやや切るくらいがちょうどよく感じるのである。