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数の数え方比較(日・英・独・仏)

 筆者がフランス語を勉強し始めて仰天したのはフランス語の数の数え方でした。日本人である筆者から見れば、とても奇妙な数え方をするのです。

 昔、会社の同僚に通訳案内業国家試験(フランス語)に合格した人がいて、その努力を称えたところ、彼女はこう謙遜して言うのでした。

「いや、実はみなさんが思っているほど難しい試験ではないのですよ。数の数え方さえマスターしておけば、通っちゃう試験なんです」

 それを聞いた私は、まさか数の数え方を覚えたくらいで合格するような簡単な資格ではないだろうとは思いましたが、それくらいフランス語の数の数え方が日本人には間違いやすいということが分かります。

 では、ここで日本語、英語、ドイツ語、フランス語の4か国語の数の数え方を比較してみることにしましょう。
 
 英語の数の数え方は日本語と共通している部分も多いので、ドイツ語やフランス語と比べれば習得するのに苦労はいりません。もっとも異なるのは「11」~「19」です。日本語式で言えば「11」は「ten one」となるところ、英語では「eleven」になりますし、「12」は「ten two」になるところ、「twelve」になります。その後、「13」から「19」は語尾に「teen」をつけ、「3(の変形)、teen」「4、teen」「5(の変形)、teen」「6、teen」…となります。このように「11」から「19」は少し日本語とは異なりますが、「21」以降は「twenty one」「twenty two」…と日本と同じ言い方になるので、それほど難しいわけではありません。

 ドイツ語の数の数え方は、英語と比べるとかなり難しくなります。ドイツ語の「11」と「12」は英語同様それに相当する単語がありますが、ドイツ語の「13」は日本語式にいえば「3、10」、「14」は「4、10」、「15」は「5、10」…となります。では「20」「30」「40」「50」…はどうなるのかといえば、「20」は「2(の変形)」に「zig」を加えた言い方になり、「30」「40」「50」…も同様になります。すなわち、「2(の変形)、zig」「3、zig」「4、zig」「5、zig」…となるのです。ここまでならそれほど難しくないのですが、1の位と10の位がひっくり返るのには驚かされます。つまり、「21」はドイツ語では「1と20」、「22」は「2と20」…と日本とは逆の言い方になります。ちなみに「1982年」はドイツ語式に言えば「9、10、100、2と80」という非常に面倒な言い方になります。日本では、千の位から、「1000、900、80、2」という極めてシンプルな言い方で済むことを考えると、非常に大きな隔たりを感じずにはいられません。

 フランス語の数の数え方はドイツ語より遙かに難しくなります。「11」から「16」は、それに相当する単語がありますが、「17」から「19」は「10、7」「10、8」「10、9」となります。そして「20」から「60」はそれに相当する単語があります。しかし驚かされるのは「70」は「60、10」という不思議な言い方となることです。ですから「76」は「60、16」と言わなければならないのです。しかしもっとも驚かされるのは「80」は「4、20」といい、「90」は「4、20、10」と言うことです。したがって「99」は「4、20、10、9」と複雑な言い方になります。

 日本人である筆者から見れば、なんと不思議な数え方をするのかと思いますが、フランス人から見れば、きっとそのような数え方が当たり前のことなのでしょうね。

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