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musiba以前、英語の大家である渡部昇一氏が著書の中で、定年前に自分の歯が一本もなくなったということを告白しているのを読んでびっくり仰天したことがある。

自分の歯が一本もなくなったって…。

氏はインプラントにしているそうだが、インプラントにするには、相当の時間と労力とお金がかかったことだろう。しかも1本や2本ではないのだ。

氏がなぜそんな告白をしたかといえば、語学には歯が大切だということを主張したいからであった。歯が悪いと発音も悪くなるからである。

しかし、歯が悪いと、語学はもちろんだが、語学以外にも困ることはたくさんある。

思い起こせば、筆者の祖母も両親も、筆者の今の年齢くらいのときには、ほとんど総入れ歯状態だった。面と向かって聞いたことはなかったが、もしかすると、自分の歯が一本もなくなっていたかもしれない。皆、ヘビースモーカーでありながら、歯磨きを一切しないのだから、中年で自分の歯がなくなっていたとしてもおかしくない。

そんな「歯磨きをしない家庭」で育った筆者も子供のころには歯磨きの習慣がなかったので総体的に歯は悪い。銀が詰めてあったり、銀がかぶさっている歯がけっこうある(ただし、筆者はスモーカーではないし、歯磨きの習慣はなくても、うがいだけはしていたので、祖母や両親のように「ほとんど総入れ歯」というほど悪くはなかった)。

しかし、29歳でイギリスに留学する前、「イギリスで歯を治療すると保険がきかないから莫大なお金がかかる。歯の治療のせいで資金が底をついて、学位取得をあきらめて帰国せざるを得なくなった人もいる」といった記事を読み、それ以降、丹念に歯磨きをするようになった。

わざわざ会社を辞めてまでイギリス留学に踏み切るというのに、たかが歯が悪くなったというだけで修士号取得をあきらめて帰国するというのは愚の骨頂だからだ。

そのおかげか、その後はそれほど歯の悪化が進行しなかった。数年に1度ていどは治療に出かけていたが、祖母や両親ほど悪くはならなかった。なにしろ毎日歯磨きをきちんとしているのだから、それほど悪化はしないものだ。

ただ銀を詰めている歯や、銀がかぶさっている歯は少なくない。ここに大きな落とし穴があったのだ。

銀は寿命があるのである。永遠に持つものではない。しかも、銀と歯の隙間から菌が入り込んで虫歯ができる場合もある。どんなに丁寧にケアをしたとしても、自分の努力ではケアできないケースも多々あるのだ。その点、保険のきかない金歯にすればそのリスクは小さくなる。金は歯にぴったりフィットするので金と歯の隙間が空かないからである。

若かりし頃に入れた銀歯が昨年悪くなっていたので治療することとなったのだが、根まで侵されていたので治療期間が驚くほど長引いた。しかも悪くなっていたのは1本だけではない。悪くなった銀歯を1つ治療していると、また別の銀歯も悪くなっているのが発見され、合計で3本も悪くなっていた。

しかも、その中の1本は抜歯をしなければならない状態にまでなっていた。生まれて初めて抜歯を経験したが、それはそれで悲しい思いもした。幸い、抜歯をしたのは1本だけなので、入れ歯ではなく、ブリッジをかけられるとのことで、生まれて初めての入れ歯は避けられたのだが、ブリッジはブリッジでも金で作るブリッジなので26万弱になった。時間はかかるし、痛いし、お金はかかるで散々な目にあった。

dentarukea渡部昇一氏は語学を志す人は歯を大切にしよと主張する。筆者はそれに加えて主張したい。もしも歯が悪くなったら、保険のきく銀歯よりも、金歯やセラミックを検討すべきだということを。金歯やセラミックも100点満点ではないかもしれないが、少なくとも銀歯よりは将来悪化する可能性は低いだろう。歯は毎日毎日使うものである。治療費が高くなったとしても、死ぬまで使うものだと思えば、それほど高いものではないとも考えられる。

実際、たった1本でも歯が抜けると、日本語の発音ですらおかしくなる。

歯は大切にしよう。そしてもしも歯が悪くなったら金歯やセラミックも検討しよう

かくいう筆者は数年前から毎食後、歯ブラシ、デンタルフロスの2点セットで歯をケアしてきたが、昨年からはそれに歯間ブラシ、液体歯磨きを加え、トータル4点セットで丁寧にケアしている。もうこれ以上。歯を悪くしたくないからである。