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ディプロマミルに騙されるな

 著者は遠隔教育でロンドン大学の哲学部の学士号と神学部のCertificateを取得しました。取得するまでに6年間の歳月を要しましたが、その間、毎年、年のうち半分は一日中ロンドン大学の学業に費やしていました。率直な感想を言えば、とても大変でした。

   それは当然といえば当然のことです。通学生と異なり、シラバスのすべてを独学し、ロンドン大学に及第点がもらえるような解答を論述できるようにしておかなければならないのですから、それ相当の時間も労力もかかります。直前になってから大慌てで詰め込み式に勉強しただけでは通用しなかったでしょう。

 しかし著者にとってロンドン大学在学中の6年間は、専門知識が身に付いただけでなく、克己心、集中力、自己管理能力、精読力など様々な力が磨かれたので、とても貴重な体験だったと思っています。まさに時間と労力を捧げたからこそ、そのように思えるのだと思います。

 ところが、世の中には、手っ取り早く自分の人生をバラ色に変えてくれる”魔法の杖”をほしがる人もいます。

 そのような人たちがひっかかりやすいのは、カリキュラムらしいカリキュラムもなく、試験らしい試験もせず、何本かのレポートを提出するだけで、お手軽に「博士号」「修士号」「学士号」が取らせてくれるニセ大学です。まさに瞬時にして人生をバラ色に変えてくる”魔法の杖”といってもいいでしょう。

 米国にはそのような金を巻き上げることだけしか関心のない「ディプロマミル」(州政府や専門政府機関の監督なしにニセ学位や無価値の学位を授与している高等教育機関)というニセ大学がたくさんあり、多くの被害者を出し続けています。

 そのようなディプロマミルは、仮に卒業して学位を取得したとしても、公的に認められないだけではなく、逆に悪いレッテルを貼られるもとになります。まさに一生の汚点になります。

 インターネットを通じて、遠隔教育が受けられる海外の大学を探していると、そのようなディプロマミルに出くわすかもしれません。

 ディプロマミルの方は「日本と米国は違う」「米国の大学ではそうなっている」「米国の最先端の技術が学べる」「英語ができなくても米国の一流大学を卒業できる」「学位は米国では立派に通じる」などとうまいことを言って入学者を募るそうです(『学位商法―ディプロマミルによる教育汚染 』小島茂)。

 しかし、ディプロマミルを出ても、一生拭いさることのできない悪いレッテルを貼られるだけだとしたら、そんなニセ大学に入るだけ馬鹿らしいですね。

 ディプロマミルか否かをどう判断するかなどについては同書に詳しく記載されています。興味のある方は一読をお勧めします。海外の大学を志望している人は同書を読むなりして、自分が志望している大学がディプロマミルでないか、よく確かめてから入ることをお勧めします。筆者からは、この世に”魔法の杖”など存在しないことを肝に銘じることこそがディプロマミルから自分を守る最良の方法だと言っておきたいと思います。なんとなく胡散臭いなと思ったら、近づかないのが一番です。 

ディプロマミルに関する動画をご紹介します。 

リンク先のページでもディプロマミルに関する動画が紹介されています。