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3種類のtranslation 

 日本語で「翻訳」といえば、ある言語で表現された文を他の言語に移しかえて表現することを指します。

 一方、「翻訳」の英語に相当する「translation」は日本語でいう「翻訳」以外にも「言い換え」とか「解釈」という意味もあります。

 翻訳の権威ロマン・ヤコブソンは、translation は大きくわけて次の3種類に大別できると述べています。

 すなわち、intralingual translation, interlingual translation, intersemiotic translationの3つです。

 それぞれどういう意味かを見ていきましょう。

 intralingual translationとは、日本語でいえば「言い換え」です。つまり日本語の表現を他の日本語で言い換えたり、英語の表現を他の英語で言い換えたりすることです。

 たとえば、「勘考」といってもわからない人に「勘案」とか「考慮」とか「思慮」とか「考察」など異なった日本語にして言い換えるることも一種のintralingual translationと言えるでしょう。

 interlingual translationは日本でいう「翻訳」に相当します。つまり日本語の表現を英語に言い換えたり、英語の表現をドイツ語に言い換えることをいいます。具体例は挙げるまでもないでしょう。

 intersemiotic translationとは、記号を言語に言い換えたり、逆に言語を記号に言い換えたりすることです。

 たとえば、「=」は「等しい」といえば、頭の中でintersemiotic translationをしていることになります。携帯で「4649」と打って「よろしく」と読ませたり、「5963」と打って「ごくろうさん」と読ませるのも、読ませる方にintersemiotic translationをさせていることになります。また手話も一種のintersemiotic translationと言えるでしょう。

 ロマン・ヤコブソンは、translationをこのように3つに大別した上で「どの方法でも100%完全なtranslationはありえない」と述べています。
 

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