TCFを受けてみよう
日本で受けられるフランス語の試験の中で最も馴染み深いのは仏検だと思いますが、それ以外にもいくつかあります。
その1つがTCF(Test de connaissance du français)です。ここではTCFがどのような試験かを見ていくことにしましょう。
TCFは「非フランス語圏の全ての希望者を対象とした、一般的なフランス語に関する語学レベルについての試験」のことで、多くの大学で入学時のフランス語能力の判定手段として使われているほか、就職に際しての能力認定にも用いられています。
では、試験のフォーマットはどのようなものでしょうか。
この試験には等級がなく、希望者はすべて同じ問題を解くことになります。結果は点数とヨーロッパ言語共通参照枠でどのレベルに相当するかが通知されます。
試験は必須試験と補足試験の2つに分かれており、必須試験のみの受験も可能です。また試験日程によっては必須試験のみしか実施されないこともあります。
必須試験はリスニング(29問)、語彙・文法(18問)、読解(29問)の3つのパートからなり、合計で76問を1時間25分で解きます。すべてはマークシートです。ですからTOEICのフランス語版といってもいいでしょう。上記3つのパートのそれぞれの得点とレベル、さらに総合得点とレベルが通知されることになります。
一方、補足試験は口頭表現12分、文書作成1時間の2つのパートで構成されています。
出題の形式に慣れるためにも、対策問題集「Test de Connaissance du Francais : 250 activites (Entrainez-vous) 」に目を通しておくといいでしょう。
日本人で特にフランス語会話に慣れていない人は面接試験が苦手な人もいると思いますが、そういった人でも必須試験のみであれば、まるでTOEICを受けるかのように気楽に受験できますので、いいモチベーションになるものと思われます。
また、仏検に落ち続けて気分が滅入ってしまったという人も、TCFの場合はスコアしかでず、合否がありませんので、スコアアップを目指して頑張れば、それがいいモチベーションになるものと思われます。
TCFと仏検のおおまかな難易度比較をリンク先に作成していますので参考にしていただければ幸いです。
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